令和6年第1回北杜市議会定例会では、子育て支援策や高齢化社会への取り組みが中心議題となり、さまざまな施策が提案された。特に注目を集めたのは、学校給食や保育園の副食費の無償化だ。これによって約1億7千万円の影響が見込まれ、保育園副食費についても約1千万円となる。この無償化は、少子化対策として位置づけられており、市長は恒常的な取り組みとして実施する意向を示している。また、アレルギーを持つ児童への支援策として、代替弁当を持参する家庭に対する補助も検討されている。
一方、高齢者に関連した議題として、ゴミ出しの支援が浮上した。高齢者が直面する問題として、重いゴミ袋の運搬や集積所の距離が挙げられる。その解決策として、目前の挑戦に対し地域や業者との協力が無視できない。
また、高齢化が進む中、公共施設や地域活動の低下が懸念され、特に地域活動を支援する職員の配置は重要である。市では、地域住民のニーズに耳を傾け、相談窓口の設置や情報提供の強化を進めている。
給食費無償化やゴミ出し支援策など、高齢者や子育て世帯に向けた具体的な施策が求められている中、市は今後とも地域全体のニーズに応えた柔軟な対応が期待される。また、人口減少に対する公共施設の見直しも急務であり、適正化に取り組む必要があるとの意見も上がった。
さらに、世界的なトレンドである持続可能性への配慮も求められ、市は森林資源の活用に向けた取り組みを進める方向性を示している。特に北杜市は豊かな自然環境を持つため、地域資源を最大限に活用し、新たな地域創生へとつなげる施策が必要不可欠とされる。