令和6年3月8日、北杜市議会の第1回定例会が開催された。
会議では、様々な議案が審議された。特に、令和5年度北杜市一般会計補正予算(第11号)についての討論が重要視されている。企画部長の中田治仁氏が補正予算の概要を説明し、歳入歳出予算の総額が336億319万4千円に減額されることを述べた。
歳入については、市税、地方交付税が増加する見込みであるが、同時に臨時財政対策債が消滅する。これによって、財政状況の安定が期待されているという。
質疑において、内田俊彦議員が繰越金について質問。中田企画部長からは、約10億円の繰越が見込まれるとの回答があり、財政的な厳しさの認識も示された。同議員は、今後の事業ペースについて懸念を表明した。
また、討論では志村清議員が反対の立場から意見を述べた。歳入減少を理由に多くの基金を積み立てることに疑問を呈した。中田議員は、財政の持続可能性を確保するため、事業の精査が重要であると強調した。
議案第1号は最終的に可決された。次に議題となった令和5年度北杜市寄りの各会計補正予算も、いずれも原案通り可決された。具体的には、国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険の補正予算が含まれ、大きな異論もなく進行したことが強調される。
一方、議案第9号に関しては各財産区特別会計の補正予算が議題となったが、こちらも問題なく可決された。今回の定例会では、行政の透明性と予算の適正処理が求められている。北杜市の今後も引き続き市民に対しその活動を見せていく必要があるだろう。