令和2年甲斐市議会第1回臨時会が開会された。
出席議員20名で、議長の清水正二氏が開会を宣告した。この臨時会では、県歌「山梨県の歌」の普及促進についての取組が話し合われ、山梨県議会からの協力要請に甲斐市議会が賛同する形をとる。
市長の保坂武氏は、県歌の普及が郷土愛を育む重要性を強調した。市長は「この取組を通じて市民の皆さんに親しんでもらえるよう努めます」と述べ、今後、甲斐市として市行事等でも県歌の利用を進める意向を示した。議会の取り組みとして、県歌斉唱を行ったことを報告し、議員の参加に感謝した。
また、本臨時会において、議案第1号である令和元年度甲斐市一般会計補正予算(第6号)についても審議された。企画政策部長の小田切聡氏が詳細な説明を行い、追加予算が必要な理由を述べた。補正予算は歳入歳出それぞれ1億4584万8000円の追加を求めており、総額281億5472万円となる。この予算は、主にふるさと寄附金事業に関するものであった。
小田切部長は「寄附金の増額見込みを受け、1年間にわたる寄附金の対応を強化します」と力を込めた。議長を介して質疑応答が行われたが、出席者からの質問はなく討論も行われないまま採決され、原案通りの可決が決定した。
地域住民向けの情報をより広めるため、第16回市民と議会の対話集会についての計画も発表された。今回は小グループに分かれ、直接市民と議員が対話を行う試みを計画しており、市民の参加を広く呼びかけている。議長は、「参加を通じて市民の声を直接聞く重要な機会となる」と期待を寄せた。
本臨時会は全ての日程を終了し、午前10時50分に閉会した。市議会は地域に密着した行政運営への姿勢を示しつつ、住民とのコミュニケーションを重視している姿勢を再確認させる形となった。