令和元年12月18日、甲斐市議会において、健康や耐震化に関する課題、また動物の適切な管理に関する質問が行われた。特に重要なテーマとなったのは、健康被害を抑制するための取り組みと、動物愛護に関連する問題である。
自転車の利用者数の増加に伴い、交通事故が急増している。特に、近年の調査によると、甲斐市内の中学生の自転車事故発生率が高いことが指摘されており、具体的な対策が求められている。交通安全教室の導入や、自転車保険の加入促進がその一助となると考えられ、教育委員会では積極的に取り組んでいる。
一方、甲斐市では耐震化の補助が行われており、独自に支援制度が設けられている。築年数が古い住宅については、補助金を活用することで、持ち家の耐震化を促進する制度が進められている。しかしながら、実際の利用率は11%にとどまり、住民へのさらなる周知が必要であるとの見解も示された。
また、飼い主のいない猫に関する問題も浮き彫りになった。地域猫として協力し合う動きが全国で広がる中、保護者に対する手術助成の提案があった。そのため、動物愛護センターと連携し、啓発活動を行う必要がある。市民への適切なアプローチが重要であり、これに対する取り組みの強化が求められている。
交通安全教育については、中学校での取り組みが盛り込まれている。生徒たちに自転車の安全な利用方法を指導し、事故の防止を図るための活動が行われているが、保護者への認識促進も不可欠だという意見があった。地域との連携が強化され、見守り体制の確立が必要である。
このように、甲斐市の会議においては、健康問題や環境保護、動物愛護、地域の安全に関連する多岐に渡る課題が議論され、特に健康的な生活と安全で安心な地域づくりに向けた提案が多く寄せられた。市としても、新たな取り組みを進める中で、今後の対応に期待が寄せられている。