令和3年甲斐市議会第1回定例会がマーチ23日に開催された。
会議では多くの議案が議題に上がり、特に令和3年度一般会計予算が中心となった。議案第25号として提出された一般会計予算は269億2,000万円で、前年度比微増ながら市の財政運営の基盤を支える重要な内容である。予算審査特別委員長の長谷部集氏は、「市税の安定的な確保が必要であり、地方創生への確実な投資が求められる」と強調した。
一般会計の歳入と歳出の内容についても質疑が行われた。歳出では、緊急事態への対応や、生活困窮者自立支援事業に対する質問が集まり、多くの議員が具体的な充実を求めた。一方、歳入の下落の危惧もあり、特に新型コロナウイルス感染症の影響が懸念されていることが指摘された。
後期高齢者医療特別会計予算(議案第27号)も議題に上がった。市民の健康には重要な予算であり、議員の間では反対意見も聞かれた。山本英俊氏は、「高齢者医療制度の負担が増大し、市民の医療権を脅かす可能性がある」との警鐘を鳴らした。
議長の清水正二氏が議長辞職の意向を表明し、新議長として山本英俊氏が当選した。市民の意向を尊重し、円滑な議会運営を約束した。