令和3年10月5日、甲斐市議会第3回定例会が開催された。
この日の会議では、令和2年度の決算認定が議題となり、多くの議案が審議された。特に、一般会計に関する認定第1号については、議員たちからの意見が多く寄せられた。
決算審査特別委員会の委員長、金丸幸司氏は、令和2年度の一般会計の歳入が394億1980万円、歳出が374億8000万円などの数値を示し、収支は19億3900万円の黒字であったと報告した。
また、歳出面では、総務費、民生費、衛生費などで質疑が集まり、市民相談や生活保護の実施状況が取り上げられた。歳入では、市税の収納率向上に向けた取り組みが評価され、一定の成果をあげているとした。
さらに、意第1号の議題では、コロナ禍による財政状況を踏まえ、地方税財源の充実を求める意見書が提案され、賛成者の存在が確認された。提出者である内藤久歳氏は、地方の厳しい財政状況を訴え、来年度の財源不足が避けられない中、実効ある対策が必要であることを強調した。
特に、平行して審議された令和3年度の一般会計補正予算についても、飲食店への支援が盛り込まれた。保坂市長は、県の休業要請への応援金の交付や新型コロナウイルス防止策について説明を行った。
この日、提案されたすべての議案は、賛成多数で認定、可決され、議会は活発な議論を展開した。議長の山本英俊氏は、出席議員に感謝の意を伝え、今後の市政への協力を呼びかけると共に、長時間の会議を終えた。