令和2年8月6日、甲斐市で臨時市議会が開催された。この会議では、令和2年度甲斐市一般会計補正予算(第3号)や農業委員会委員の任命件について審議された。
市長の保坂 武氏は、まず豪雨による被害に対し、人々へのお見舞いを述べた。特に、九州地方や山梨県での被害状況を取り上げ、甲斐市における災害対策の重要性を強調した。
続いて、提出された議案第53号、令和2年度甲斐市一般会計補正予算について説明が行われた。市長は、今年の7月からの豪雨による影響を受け、補正予算に5億2,442万6,000円の追加を必要とすることを述べた。この増額は、ひとり親家庭への支援や学校教育を充実させるための費用に充てられることが説明された。
さらに、企画政策部長の横森 貴志氏が詳細を説明した。特に、新型コロナウイルス対策の一環として、低所得のひとり親家庭を支援するための経費については十分な配慮がされているという。加えて、教育費の増額に関しても、学校のICT環境整備や学力向上のための措置が講じられるとのことだ。
議案第53号は質疑を経て、原案通り可決された。その後、19名の農業委員会委員の任命についての同意が求められ、これも原案通り同意される運びとなった。
このような中、議長の清水 正二氏は、議会の意見や審議が活発であったことに感謝の意を示し、すべての日程が終了したことを報告した。これにより、令和2年度の甲斐市議会第3回臨時会は閉会し、市民福祉向上に向けた施策が強化されることが期待される。