令和4年6月16日、甲斐市議会は第2回定例会を開催し、市民温泉の再開や甲斐市版ネウボラ推進プロジェクトについて議論を交わした。
市民温泉については、特にその再開を求める意見が多く、松井豊議員が運営選定の透明性を強調した。市長の保坂武氏は、指定管理者が選定基準を満たさなかったことや、入札が3度行われた理由に触れ、再開に向けた取り組みを行っていることを述べた。運営費は、山梨交通の時と比べ810万円増加する見込みであるとのこと。
さらに、松井議員は、現行の利用者支援策や子育て支援の一環として、無償化の適用を検討すべきだとし、子供の貧困という問題に対する施策を強調した。具体的には、子ども食堂などに経済的支援を行うことが期待されている。
甲斐市版ネウボラについては、市長がその施策の推進を強調し、子供たちが安心して成長できる環境を構築することが喫緊の課題であると指摘。特に、宿泊型研修などの利用低調な現状を受け、もっと積極的なサポートが求められている。
また、再生可能エネルギーに関して、太陽光発電や木質バイオマス発電の現状と方向性も焦点となった。市長は、メガソーラーではなく、ソーラーシェアリングの推進を考え、持続可能な社会の実現につながる施策を進める意向を示した。
最後に、谷口和男議員が、景観を考慮したまちづくりの重要性を訴え、市民の意見を集める機会を設けるよう提案した。美しい環境を守るために、開発の過程での市民参加が重要であると認識され、市の今後の施策に反映されることが期待される。