令和4年9月22日に、甲斐市議会第3回定例会が開催され、重要な議案が決議された。特に補正予算に関する議案が多数を占め、市の財政再建と市民サービス向上に資する議論が行われた。
議案第56号、令和4年度甲斐市一般会計補正予算(第3号)については、総務教育常任委員会の清水和弘委員長による報告があり、主に人件費や教育費に関する調整が盛り込まれていると説明された。
続いて議案第57号の国民健康保険特別会計補正予算についても、報告が行われ、システム改修費用等が含まれているとされた。質疑応答では、各議員から具体的な支出内容やその効果についての質問が寄せられ、適切な予算執行が求められる場面が見受けられた。
また、介護保険特別会計や後期高齢者医療特別会計に関する議案も処理され、それぞれ人件費の調整やシステムの改修が必要との見解が示された。特に議案第59号では、介護サービスの質向上に対する予算措置の重要性が強調された。
加えて、玉幡体育館における屋根・外壁等の改修工事に関する議案第66号についても、審議が行われ、老朽化対策としての必要性が強く支持され、一致して可決となった。清水委員長は「老朽化対策においては、命に係わる部分でもあるため、早急な対応が求められる。」と述べた。
財政健全化に関する報告第7号では、医療費負担や予算の実施結果についても言及され、令和3年度の健全化判断比率が基準内に収まっている報告が行われた。市民からは財政運営の透明性と適正管理が期待されており、今後もさらなる努力が求められる。この定例会では、全体で22件の議案が取り扱われ、順次可決される見通しだ。議長の赤澤厚氏は、合意形成が必要であるとし、全議案への慎重審議を促した。
なお、本定例会の最終日は令和4年10月4日と定められており、さらなる議案審査が予定されている。議会の動向は、引き続き注目される。