令和1年9月11日、甲斐市議会第3回定例会が開催された。本会議では、各議員から高齢者の安全運転支援や、運転免許証を自主返納された方への支援についての質問が行われ、保坂市長はその重要性を強調した。
特に、運転免許の自主返納に関連する支援策については、保坂市長が現行の福祉タクシー・バス利用助成事業を通じて対応していく姿勢を明言した。また、高齢者の運転に関する交通事故の増加傾向に対する懸念から、高齢者向けの安全運転サポートの導入を推進し、具体的には踏み間違い防止装置の助成の必要性を訴える声も上がった。
加えて、一般質問の中では、交通安全関連の施策に関しても多くの意見が寄せられた。金丸幸司議員は、県内における踏み間違い防止装置導入の助成制度について言及し、甲斐市でも導入を検討してほしいと要望した。市長は、県内他市の状況を把握しながら研究していく考えを示した。
また、公共交通機関や地域へのアクセス改善に関する議論も行われ、特に通学路の安全対策について、自治会と協調しながら進める必要性が指摘された。市道の狭さや標識の不足を解消するため、地域住民の声を元に具体的な施策に取り組む意向を市長が表明した。
さらに、本定例会では水害時の避難所運営や防犯カメラ設置に関する取り組みが紹介され、特に地域安全の維持や犯罪抑止に向ける強化の必要性が強調されることとなった。市は、適切な防犯策の検討を進めつつ、必要な施設等へのカメラ設置を検討する方針を確認した。