令和2年8月27日に開催された甲斐市議会第3回定例会では、次世代に向けた政策やスマート自治体の実現など重要なテーマが議論された。
特に伊藤毅議員が提起したスマート自治体についての質問に、保坂市長は2030年代に向けた具体的な施策を述べた。市長は、甲斐市の未来において、業務プロセスの自動化を実現し、市民へのサービス向上を図ることが率直な願いであると強調した。
伊藤議員は、国が2040年を目標としているなか、甲斐市としても早期実現を目指す姿勢を評価した。一方で、予算の確保が今後の大きな課題であるとの認識も示された。これに対して、市長は県と連携し、業務効率化のために積極的にテレワークやオンライン化を進めていくとの意向を確認した。
次に、教育長の宮坂雄次郎氏がGIGAスクール構想について発言。彼は2020年度中に全児童・生徒に1台の端末を配布する計画を明かした。教育現場でのICT活用により、情報処理能力や論理的思考を育成する方針を確認した。
また、災害対策についても議論がされ、保坂市長は釜無川の治水対策に関する新規プロジェクトの必要性を訴えた。特に、歴史的な信玄堤の保存とその機能を後世に繋げる取り組みを強調。彼は、地域の防災力向上に関する意見交換を国レベルで進めていくことを約束した。
最後に、高齢者福祉に関しても関心が寄せられ、市長は地域包括ケアシステムの構築を進めるとし、地域の支え合い活動の重要性を述べた。この中で、地域の高齢化率が上昇している現状に対して、どのように福祉制度を充実させていくかが問われている。議員たちはこの議題に注視し、今後も議論を重ねていく意向を固めた。