北杜市議会は、防災対策や生活保護制度、交通安全対策に関する議論を活発に行った。特に不登校や自殺者の問題に関しては、深刻な現状が明らかにされた。議員は「現在通える子どもたちを支え、安心して学校に行ける環境が重要」と訴えた。
過去最多に達した不登校の児童生徒に対して、北杜市の教育支援センター「エール」が鍵となっている。センターでは、不登校の子どもたちへの支援が行われており、最近は年間で入所希望者が増加している。
これに対して市長は、「教員と子どもたちとの信頼関係を構築することが重要である」と強調。親との連携や、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの活用が進められることが示された。
次に、交通安全対策とデマンドバスの利用促進に関しても議論が行われた。市は、デマンドバスの利用促進策として、運行時間の延長や休日運行を検討中であるが、地域ごとの状況を考慮しながら調整を進めていく必要がある。
消防団に関する議題では、人手不足や団員確保の問題が指摘された。市の新たな取り組みとして、地域の輪を大切にしながら、消防団OBの活用を進め、地域の防災意識を高めることが求められている。
最後に、子育て支援の施策についても論じられた。市長は「地域のために育児支援を引き続き行っていく考えだ」と述べ、今後も支援策を充実させていく旨を周知した。