令和6年第1回北杜市議会定例会が、2023年3月15日に開催された。
会議では、地域の生活の基盤を強化するための様々な条例案や予算案が審議された。
特に北杜市民バス条例の改正案や地方自治法の改正に伴う条例整理案が提出され、地域交通の維持と利便性の向上に向けた議論が交わされました。
また、北杜市職員給与条例及び消防団員に関する改正案についても議論が行われ、地域の安全を守るための消防団の役割が強調されました。発言した秋山真一総務常任委員長は、「消防団は地域の防災力を高める重要な存在である」と述べ、定員の見直しが必要である旨を訴えました。
討論では、北杜市介護保険条例の改正案も取り上げられ、65歳以上の被保険者に対する影響について広く議論されました。「介護保険制度は地域で支え合うために重要」と述べた清水敏行議員は、負担が増大すると懸念を表明し、制度の持続可能性についても言及しました。
また、予算案には令和6年度北杜市一般会計予算が含まれ、多くの事業が盛り込まれています。特に注目すべきは、小中学校の給食費無償化や子育て支援の強化です。保坂多枝子議員は、「予算案に市民の声を反映させることが重要だ」と強調し、多様な施策の推進を支持しました。
この中には、北杜市立図書館の再編成が含まれるコミュニティ・コモンズ設置条例が取り上げられ、多くの意見が交わされました。市民の集いの場として機能させるための方針が求められる一方、図書館としての機能をどう維持するかが課題として浮上しました。「コミュニティ・コモンズは地域の活性化に寄与するが、地域の声を聞いて運営すべき」との意見が出され、今後の設計や方針が焦点となりました。
さらに、一般会計予算の中には、地域に根差したイベントである北杜ふるさと祭りや、未来を見据えた新規プロジェクトにも資金が割り当てられています。議員たちは一体となって、市民が安心して暮らせる町づくりを進めるため、この予算が重要であることを指摘しました。
議長の福井俊克氏は、出席議員数と進行中の質疑を確認し、効率的な審議の推進を目指しました。議会は多くの有意義な提案に加え、懸念が残る点についても継続的に議論を重ねることで、北杜市の未来に向けた施策の充実を目指して取り組んでいきたいとの意向を示しました。