令和3年第4回北杜市議会定例会が開催された。
会期の決定に関する議題が進行し、定足数が確保されたことを受けて、会期を12月17日までの18日間に設定することが決議された。さらに、市長の提案により29件の議案が一括して審議された。
今回の定例会では、特に議案第54号「北杜市スケート振興基金条例の制定について」が注目される。市長の上村英司氏は、この基金の設立を通じて、スケート文化の振興を推進し、施設整備に関する財源を確保する考えを示した。市長は「スケートリンクの冷凍設備や建物の改修工事が進む中、地域のスケート文化の振興を期待する」と述べ、多くの市民がその恩恵を受けることを目指している。
また、議案第57号「北杜市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例等の一部を改正する条例」も重要である。市の報酬引き下げ案に対し、清水進議員から影響額とその詳細について質問があった。中山晃彦総務部長は、「全体で約4000万円の減額を見込んでいる」と答え、職員一人当たり平均で約5万1200円の減少となる見込みを示した。この発言により、職員の勤務に与える影響が懸念される。
さらに、今議会では教育委員会の委員任命や人権擁護委員の推薦案件も取り上げられ、議会は重要な役割を担っていることが再確認された。特に人権擁護委員に関する推薦案件は、地域の人権問題に対する重要なものであり、市民の関心も高い。
最後に、しらかば保育園に関する請願が出され、新規受け入れの継続を求める声が上がった。これも地域の子育て支援にとって重要なテーマとなり、執行部は慎重な審議を行う必要がある。