令和3年9月21日に開催された令和3年第3回北杜市議会定例会では、さまざまな議題が取り上げられました。特に注目すべきは、学校給食や企業との協定に関する質問です。議員の指摘には、給食費無償化についての懸念があり、質を保ちながら安全で安心な食を子どもたちに提供するための工夫が求められました。教育長は、国の基準をクリアした上で、地元産食材の活用を図っており、引き続き安全でおいしい学校給食を提供する方針を明らかにしました。また、アレルギー対応の強化についても、個別対応の必要性を認識していると述べました。
企業との協定に関しては、地方自治体が直面する地域課題の解決を支援するための協定が結ばれており、今後も多様な活動を通じて地域の活性化が図られる予定です。この項目に関しては、市の方針として、協定の内容を精査し、新たな連携を模索することが確認されました。
次に、まちづくりについても重要な議論がありました。合併から17年が経過し、旧町村意識を取り払い、「北杜は一つ」という意識を醸成するためのイベントの開催やチラシなどの具体的な施策が求められました。特に、地域住民の協力を強化する必要性が報告されています。市の広報部門は、こうした意識改革を進めるための取り組みを強化する意向を示しました。
また、新型コロナウイルス感染症の影響下での市民への情報発信の重要性も強調されました。市は、適切な時期に必要な情報を提供する体制を整え、イベントの開催を視野に入れた広報戦略を進めたい意向です。
防災対策については、地域の防災訓練の実施状況を把握し、実践的な訓練の必要性が確認されました。市としては、人的資源を活かし、地域の防災に関する意識向上を図る方針です。高齢世帯への支援策では、緊急時の対応や見守り活動が評価され、この取り組みは今後も続けられる予定です。
最後に、連携中枢都市圏構想が紹介され、甲府市との協力により人口減少のスピードを緩和する方策が求められています。各種団体との連携を強化し、圏域全体の活性化を図る意義が明らかにされました。