令和元年第４回北杜市議会定例会が開会された。市議会は、会期を１２月３日から１２月１９日までの１７日間とすることを決定した。渡辺英子市長は冒頭、台風１９号の影響で被災した方々への敬意を表し、防災対策や復旧作業の重要性を強調した。
議論の中心には、報告された専決処分の内容がある。特に、損害賠償に関する案件が二件取り上げられ、道路管理瑕疵による事故と財産区管理地の倒木事故に関する損害賠償の額が報告された。これにより、市はそれぞれ１３万２,865円と３万２,076円の支払いを決定した。また、台風による被害からの復旧に向けた補正予算案も提出され、一般会計においては、本年度の北杜市一般会計補正予算（第５号）が承認され、約２億円の追加計上が決まった。
さらに、北杜市簡易水道事業特別会計の補正予算も承認。補正経費として１,580万円が追加され、災害復旧に向けた措置が今後進められることが期待される。そのほか、社会福祉法人支援や水道事業、下水道事業に関する条例の制定、改正案が次々に審議されたことで、地域の福祉や生水道事業の運営にも注目が集まっている。
教育関連の提案では、新たな教育委員会委員に対する同意が求められた。市長の渡辺英子氏は、候補者の任命を通じて、教育行政が今後も充実することを期待していると述べた。議会では、議員から疑問が多く提起されたが議案は最終的に承認された。最も注目されたのは、報告された「人権擁護委員候補者に対する議会の意見が求められる件」であり、今後人権の観点からも市政に対する意見が重要視されることが示されたことは、重要な動きと言える。そのほか、固定資産評価審査委員会の選任についても市の同意がスムーズに進行した。
会議全体を通じて、さまざまな議案が提出され、議員の活発な意見交換がなされたことで、地域住民へのサービス向上が図られることでしょう。市議会は、今後も 中間報告に向けた準備に入る方針を示しており、様々な課題に対する対策を進めていく意向がこめられている。これは、北杜市民が自らの活動を振り返る良い機会でもある。