令和元年第4回北杜市議会定例会が行われ、重要な議題が討議された。
注目すべきは、停電時の下水道マンホールポンプの対応に関する問題である。山梨県内では近年頻発する停電により、マンホールから汚水が漏れ出す事故が発生している。早川生活環境部長は、市内に設置されているマンホールポンプは合計452カ所であるとし、停電発生時の流出防止対策を強化する方針を示した。また、発電機の整備を検討するとも述べた。これにより、地域住民が安心して生活できる環境づくりが期待される。
次に、インフルエンザの予防接種についても話題に上った。市民部長は高齢者の接種率が59%であることを明らかにし、来年度に向けたさらなる啓発活動の重要性を強調した。特に、重度の障がいを持った方への助成状況についても確認がなされた。
また、新たな地域活性化策として関係人口をテーマにした施策が提案された。市長は移住者が地域の魅力を発信する活動を評価し、さらなる「北杜ファン」の増加を促進する方針を打ち出した。地域内での交流の場としてお茶を飲みながら気軽に話せる「(仮称)北杜おちゃべりカフェ」の開設も計画されており、移住者と地域住民の関係を深める重要な機会となるだろう。
加えて、甲武信ユネスコエコパーク事業に関する話題も取り上げられ、地域の自然環境や文化の保護を推進する取り組みが評価された。市は地域住民と連携し、多様な事業を展開していく意向を示しており、今後の発展が期待される。
最後に、特定家畜伝染病、特にCSF(豚コレラ)に関連する防疫対策も議論された。市は野生動物の捕獲強化と監視体制の強化を進めており、関係機関と連携して情報発信を行うことが重要であるとの認識を示している。