令和元年6月27日、北杜市議会にて、第2回定例会の4日目が開催された。
日程に上がった議案は多岐にわたり、市税条例や病院事業に関する改正が提起されたほか、重要な懸案として日米地位協定に関する意見書も含まれていた。議案第45号、北杜市太陽光発電設備設置と自然環境の調和に関する条例が特に注目を浴びた。
委員長報告では、条例の目的が市の自然環境や景観、そして市民の生活を守るものであることが強調された。相吉正一総務常任委員長は「条例は市民の理解と協力を得ることが不可欠」と述べ、規制の適切性を強調した。
特に賛否が分かれたのは、設備の高さ制限についてであった。ここでは、従来の高さ2.5mを見直し、1.5m以下とする修正案が提示され、議論が交わされた。これに対し、一定の事業性を有するとした意見もあり、反対意見も多々見受けられた。
また、日米地位協定に基づく意見書が提出され、米軍基地運用による地域住民への負担軽減が求められた。相吉正一委員長は「国に対し、協定の見直しを呼びかける内容」と述べ、周辺住民の生活環境への配慮が必要であると主張した。
さらに、議案の可決について議席ごとに投票が行われ、多くの議案が全会一致で可決された。特に、太陽光発電に関する条例については、市の特色を生かしつつ、その将来に向けた方向性が示されたといえる。市長もその重要性を認識しており、今後の運用が注目される。