北杜市では、令和2年第3回定例会(9月18日)において、市民生活に影響の大きいコロナ対策や、自治体運営の新たな方向性に向けた議論が行われた。
まず、ふるさと納税の状況について、議員からは多くの意見が寄せられた。特に、北杜市では寄付額が他の市町に比べて少なく、改善が求められている。志村清議員は「寄付の呼びかけや返礼品の運用の見直しが必要」と訴えた。市長は、寄付額の増加に向けて「特別な返礼品を用意する」との方針を示した。
市民バス運用に関しては、コロナウイルスの影響で利用者数が減少しているが、無料化策での利用促進に努め、リモートでの運行管理や消毒など、安全対策を強化していると報告された。市民からは「乗りやすくするためのベンチや設備の整備が求められている」との声も挙がった。
また、生活保護の申請が増えている中で、申請から決定までの期間の短縮や窓口の体制強化が求められており、「スムーズなサポートを継続的に進める」と市長は答えた。市の財政調整基金を活用しながらの支援策の強化が期待されている。
さらに、長坂総合スポーツ公園陸上競技場の改修に関する公募型プロポーザル方式の実施が議題に挙げられ、評価基準や外部委員の選定についても活発な意見交換が行われた。
職員の知識・経験の相互活用や、地域との連携強化が、今後の取り組みで重要視され、特に過去の反省を生かしつつ地域振興案を進めていく必要性が強調された。新年度に向けたプラン策定にあたっては、市民の意見を反映し「住みよい北杜市」を目指すと述べた。