令和5年9月5日、北杜市議会は定例会を開催し、令和4年度各会計の歳入歳出決算の認定や複数の議案が審議された。
冒頭、福井俊克議長は「皆さまにお集まりいただき、誠にありがとうございます」と述べ、設立されている市の大切な施策への議員の協力をお願いした。
今定例会で最も重要な議題の一つは、令和4年度北杜市一般会計の歳入歳出決算である。成果の報告として、上村英司市長が「歳入は322億6,172万2,270円で、米税等の増加が寄与した」と述べた。
また、歳出については310億7,484万1,413円であり、新型コロナウイルス感染症緊急支援金給付事業などの市民生活支援が大きな割合を占めた。さらに平井ひろ江会計管理者が「11億8,688万857円の余剰が生じ、財政健全化の方針を支持する」と強調した。
別の重要な議題である、令和4年度北杜市国民健康保険特別会計決算についても、歳入606億1,021万8,890円、歳出608億78万7,3円が報告された。特に、健康保険給付費の増加が目を引いた。
次に、令和5年度一般会計補正予算(第5号)の専決処分について、上村市長は「経済回復に向けて災害復旧に多くの費用を投入する」と説明し、多くの議員から賛同を得た。
また、請願第3号が取り上げられ、志村清議員が趣旨を説明した。請願では「小学校三十五人学級を実施するために教職員定数の実質的増員が必要」とし、特に教育施策の充実を国に求めている。
市長は「今日の議論を踏まえ、将来に向けた市政の運営を強化していく必要がある」と結び、今後の議会の協力を期待した。