令和4年第3回北杜市議会定例会が開催され、重要な議題が提起された。
まず、会議の冒頭で、加藤紀雄議長は開会を宣言し、出席議員数を確認した。議事がスムーズに運営されるような進行を求められた。特に会期の延長が提案され、議員から異議なく受理された。これにより、会期が9月29日まで延長される運びとなった。
次に、北杜市小淵沢町地域資源活用総合交流促進施設条例に関する議案が審議され、民間ノウハウを活かした効率的な運営が期待されていると報告された。特に指定管理者による管理が予定されており、地域活性化の礎となる可能性が期待されている。
また、議案第51号に関して、育児休業制度改正が取り上げられ、男性職員の育児休業取得率が言及された。制度を周知し、利用促進を明言する声も上がった。
さらに、請願事項として「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」が取り上げられたが、委員会からの報告と討論により、賛成者が少数派となり不採択という結果で終わった。議員の中からは、地方自治体間での教育機会の格差が問題視され、国の支援が求められるとの意見が見られた。
議案第52号は、北杜市美し森展望休憩舎条例の廃止が議論され、解体費用の見積もりが示された。今後は簡易な施設設置が提案され、観光資源としての利用も考慮されている。議会では安易な解体ではなく、本市としての価値ある手続きが必要だとの意見も上がった。また、北杜市水道事業に関連する議案も審議され、水道管の漏水や劣化状況調査が必要であるとの報告がなされた。
さらに、ゲノム編集トマト苗に関連する請願が提起された。賛否の議論が活発に行われ、健康や教育の観点から慎重な判断を求める意見が多く見られた。賛成の意見があった一方で、リスクへの警戒感を示す意見もあり、最終的には採択された。
会の終わりに、総務常任委員会提出の意見書においても国への具体的な要請が示されたことが報告され、今後の政策展開に対する期待が高まる内容であった。
議会は次回の会議に向けて、市民の声を反映した施策が進められることを期待している。