令和2年第1回北杜市議会定例会が3月6日に開催され、複数の議案が審議された。
注目されたのは、令和元年度の補正予算関連の議案である。特に議案第1号の一般会計補正予算については、歳入歳出の合計が277億7,578万6千円となることが示された。
歳出においては、農業施設災害復旧費などの変更が報告され、工期の短縮や事業の見直しが進められている。これに関連し、企画部長の山内一寿氏は、「当初の見込みから事業を最適化するための見直しを進めます」と強調した。
国民健康保険及び後期高齢者医療の特別会計補正予算も具体的に説明された。市民部長の浅川辰江氏は、「保険給付費の増加に伴う補正が必要であり、歳入の確保を進めています」と述べた。国民健康保険の歳入は、前年に比べ約2億3,942万6千円の増加が見込まれている。
介護保険特別会計補正予算については、低所得者への配慮として保険料の軽減を図る方針が示された。介護保険はさらに、国庫負担金の増額もあり、運営が強化されることになる。これに関し、教育長の堀内正基氏は、「地域での支援体制を整えることが急務です」と述べ、地域のニーズに対応する重要性を訴えた。
また、災害復旧費では、円滑な事業運営に向けた変更が決定され、重要案件が承認された。市民生活に密接に関連するインフラ整備が再度見直されることで、地域経済を支える強化策が模索されている。
議会はその後、関連するすべての議案を可決し、特別会計の健全性を保つことを確認した。議長の中嶋新氏は、「市民の生活を支えるため、今後も持続的な運営が求められます」と述べ、今後の取り組みへの意欲を示した。次回の会議は3月16日に予定されている。