令和4年3月18日、北杜市議会第1回定例会が開催された。この定例会では、令和4年度の一般会計予算が重要な議題として取り上げられ、討論と採決が行われた。
会議では、予算特別委員会から提出された令和4年度北杜市一般会計予算案に対する審議が行われ、市の重点施策として子育て支援や産業創出、行政改革が位置付けられた。予算の歳入は約289億8,780万円で、対前年度比6億8,617万円の増額が見込まれている。
特に注目されたのは子育て支援に関連する施策である。第3子以降の誕生に対する応援金として、最大100万円が支給されることが決定した。これに対する質問も多く挙がり、議員は具体的な支給方法や予算確保について質疑を行った。高見澤伸光議員は、「ふるさと納税を財源とする予定だが、持続可能な財源なのか」と疑問を呈した。また、内田俊彦議員は「新しい施策であるため実施に際しての慎重な検討が必要だ」との見解を示した。
さらに、令和4年度北杜市国民健康保険特別会計予算と介護保険特別会計予算の報告も行われ、質疑も行われた。福井俊克総務常任委員長は、この予算が昨年度比で増額された背景について説明し、特に介護サービスの利用者増加に対応するための予算が必要であることを強調した。
その他、北杜市育苗施設条例の改正案や、議会委員会条例の改正案についても審議された。これにより、今後の市の行政運営における効率化や透明性が期待されている。
会議の最後には、令和4年度の予算を可決し、今年度の施策が市民生活にどう影響するか注目される。市長の上村英司氏は、今後の支援策や施策展開において市民と共に歩む姿勢を示し、議会との連携による市政運営を改めて訴えた。