令和2年第3回北杜市議会定例会において、複数の重要なアジェンダが審議された。主に鳥獣被害の現状や新型コロナウイルスの影響に伴う観光支援策、圃場整備事業の再整備などが話題になった。
鳥獣被害に関しては、ニホンザルやイノシシ、ニホンジカによって農作物が甚大な被害を受けている現状が報告された。特に、北杜市では、農家と猟友会が連携し、特定の鳥獣保護管理を行っていることが評価されている。さらに、鳥獣管理実施隊の活動状況が取り上げられ、地域全体で被害対策に取り組む姿勢が強調された。
また、観光事業に関しては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者への支援策が必要とされ、議会での活発な意見交換が行われた。市では、旅客運送業者や宿泊事業者に対する支援の必要性が浮き彫りになり、これを受けて具体的な施策の検討が急がれるとの見解が示された。
圃場整備および急傾斜地対策も重要なテーマ。特に、農作物の維持管理を目的とした再整備が進められており、受益者負担の軽減や新規就農者への支援策が必要であるとの意見が交わされた。また市内での過去の発注状況が次第に減少している現実も問題視され、今後の工事数の増加が期待されている。
中部横断自動車道に関連する議論も行われ、地域連携や環境に配慮した取り組みが求められた。市は今後、国や県と連携し、環境影響評価などを進め、地域の発展を図る考えを示している。
全体として、議会では市民の安全と経済の活性化に向けた様々な問題や課題が取り上げられ、行政による具体的な対応・支援が求められている。市民生活の安定と地域経済の発展を目指した取り組みが、引き続き必要とされる状況が伺える。