令和5年第4回北杜市議会定例会は、12月5日に開会した。
本会議では、会期の決定や専決処分の報告、補正予算案など、多くの議案が審議される。特に、令和5年度北杜市一般会計補正予算についての処分が重要な議題とされた。上村市長は、物価高騰に苦しむ住民を支援するため、住民税非課税世帯への給付金として、1世帯あたり7万円の支給を迅速に行う必要性を訴え、そのための補正予算案を提案した。
この補正予算案は、歳入歳出の総額をそれぞれ約316億9,804万9千円とし、住民福祉の充実を図るものとされている。議会では、これに対して異議なく承認された。
また、北杜市ふるさと応援基金条例や議員報酬に関する条例の改正案も討議され、これにより市の予算の使途の透明性が高まることが期待されている。議案第56号では、令和5年度の人事院勧告に基づき議会議員や市長、副市長などの報酬を引き上げる内容が含まれており、これに関して市議会は真剣に審議を行った。
議案第65号では、補正予算と共に、恐らく今年最後の市議会で住民の生活向上を目指す具体策が提示された。高根ふれあい交流ホール条例の改正や障害者支援のさらなる充実を図るための新たな条例案も提出され、地域福祉の向上へ向けた取り組みが進められている。
このように、議会では市民生活の質を向上させるための重要な議案が次々と審議され、地域の課題解決に向けた多様な意見が交わされた。野中真理子議員は、「これらの内容が市民の生活に直結することを理解し、しっかりとした審議が必要とされる」と強調した。今回の定例会は、北杜市にとって重要な一歩となるであろう。