令和5年6月20日、北杜市議会では定例会（第2回）が開催され、主に地域包括ケアシステム、八ヶ岳ホースショー、水育、学校給食の質についての質問が行われた。この中で、地域における高齢化に対応する地域包括ケアシステムの構築が重要なテーマとして上がり、市長や担当部長たちがその必要性と方法論を説明した。
地域医療構想に基づく市の対応が求められる中、急性期病床や回復期リハビリテーションの施設についても議論が交わされた。市長は、施設の設置と機能分化が急務であるとの考えを示し、高齢者の生活向上のための地域医療体制の強化を強調した。
また、八ヶ岳ホースショーについては、観光作物の魅力を高める重要なイベントとし、質の高い実行委員会の協力のもとで継続的な開催を目指すとした。担当部長は、ショーが地域の誇りとしての役割を果たしているとの認識を示し、さらなる発展に向けた検討を進める意向を表明した。
次に、水育教育の推進の重要性が強調された。市内の中学生を対象に水資源の大切さを伝える教育プログラムが検討されており、企業との連携を通じてより実践的な学びを提供し、地域を大切にする次世代の育成を目指す姿勢が示された。
同時に、学校給食の質の向上についても、栄養価の高い食材の使用や、学校給食における牛乳の重要性が再確認された一方、希望しない生徒への配慮も求められた。教育長は、食材高騰の影響に対する予算の確保と給食メニューの工夫を回答し、今後も質の維持に努める考えを示した。
市民との対話を促進するため、各計画の進捗や意見を共有する場が設けられるべきであるとの意見もあり、地域の特性を生かした施策の必要性も浮き彫りとなった。議員たちは、今後の取り組みについてさらなる情報提供と市民参加を強く求めている。