令和4年12月20日、北杜市議会の定例会が開催された。
主要な議題では、移住定住施策や不法投棄問題について多くの意見が交わされた。特に北杜クラブの秋山俊和議員が移住施策について質問し、市の取り組みの成果が出ていることを強調した。
秋山議員は、最近の住民基本台帳人口移動報告を引合いに、市が移住相談窓口を設けた成果として、昨年度までに約5千件の相談があったことを明らかにした。市長の上村英司氏は、相談件数が年々増加している事例を挙げ、新型コロナによるテレワーク普及の影響が大きいと述べた。
ELTT無人ビジネス支援プロジェクトも話題となり、地域活性化策として期待される。秋山議員は、北杜市が企業版ふるさと納税を通じて新たな地域支援策を実施していることを評価し、さらなる推進を求めた。また、企業版ふるさと納税を通じて地域振興を目指すとし、自治体の創意工夫が重要であると示唆した。
次に、環境問題に関して秋山議員は、ごみの不法投棄とその対策、ならびに環境基本計画の見直しについて言及した。その中で、市は昨年度に7.7トンの不法投棄物の回収に成功したものの、環境課題が残っていることを指摘した。市民環境部の小泉雅人部長は、不法投棄の防止策として巡回パトロールの実施に触れ、共同での協力体制を強化すると述べた。
この日の具体的な質問に対し、上村市長や各部局長が具体的な数字を示しながら、環境問題への取り組みの成果や方法について回答した。特に、市民と市の協力による持続可能な取り組みの重要性が確認され、具体的な方針が示された。