令和3年12月17日、北杜市議会は第4回定例会を開催し、多くの議案や請願が審議された。特に重要なテーマとして、北杜市職員の勤務時間や休暇に関する条例改正があった。
この条例改正においては、職員の働き方改革が求められている。「不妊治療はデリケートな対応が必要で、休暇を取りやすくする方策は何か」との質問に対しては、福祉部が「出生サポート休暇」という新たなカテを設けることで休暇取得を推進すると述べ、さらに職員が働きやすい環境を整備する意向を示した。
また、北杜市行政組織条例の改正も大きな話題を呼んだ。「総合支所の人員減により住民サービスが低下するのではないか」という懸念に対し、担当者は「情報共有を密にし、本庁との連携を強化する」と説明。これにより、サービスの低下は回避される見込みとのことだ。
議会では、請願第5号に対しての議論も活発に行われた。この請願は、「沖縄戦の戦没者の遺骨等を含む土砂を埋め立てに使用しないよう求める」内容であった。討論では、「遺骨の扱いについて適切な配慮が必要」との意見とともに、「地域の開発に対する影響も考慮するべき」との声が上がる中、結局不採択となった。議会は遺骨収集の重要性を強調し、引き続き議論を続けていく意向も示した。
さらに、予算関係の議案も無事可決された。令和3年度一般会計補正予算や国民健康保険特別会計補正予算も承認され、来年度の施策に向けての基盤が整ったことが報告された。議会は今年の総括として、来年も住民の方々へより良いサービスの提供に邁進することを表明した。