令和4年3月4日に開催された天童市議会では、重要な施策が議題に上がった。特に、入学応援金「エール天」制度が注目を集めており、市長の発言も関心を呼び起こした。
さまざまな議員がこの施策の意義や効果を質疑し、特に「エール天」による経済的負担軽減についての重要性が強調された。市長、山本信治氏は、この施策は地域全体の子育て支援の中心施策であり、天童市を選ばれる自治体とするための方策の一環であると述べた。
入学応援金は、支給額が10万円であり、小学校1年生527人及び中学1年生564人の全員に支給されることが報告された。全体で約1億900万円程の予算が計上されており、対象者に100%の支給率が確保されている。このことについて、議員達は入学にかかる費用への直接的な対策として評価した。
議論の中で、入学応援金が報償金としての扱いになっていることに関し、議員からはこの表記の見直しを求める声も上がり、財源がふるさと納税に頼る形に疑問が呈された。市長は、今後もこの施策が地域にとって重要であることから、検討を続けていくと了承する意向を示した。
また、学校給食費の無償化についても議論が深まった。狩野佳和議員は、今後は給食費の無償化が必要であり、その支援策を進めることを強く求めた。市長は、経済的状況を考慮しつつ、現段階では無償化は考えていないとの考えを伝えたが、将来的な可能性についてはオープンにしていきたいとの意向を示した。
さらに、天童南部第三・第四学童保育所の現状も取り上げられた。利用する子供たちの安全確保や、施設の運営状況について、今後の改善や対応を通じて地域の教育環境を充実させていく重要性が確認され、具体的な施策が議論された。
まとめると、この議会は子育て支援、教育環境の整備、及び地域の安全性向上を目指す重要な機会であり、住民の声を反映した施策の実現に向けて進んでいく意義を再確認される場となった。