令和6年第3回村山市議会定例会が6月4日に開催された。
議長の高橋菜穂子議員は、開会の挨拶で「今回の定例会はバラ議会として執り行う」と述べた。この会議では、バラのまち村山市の魅力をアピールすることが強調され、演壇は鮮やかなバラで装飾された。さらに、議員たちは胸元に生花のバラを付けて出席した。
今回の定例会では計8件の議案が上程され、特に村山市市税条例に関する議案が重要なテーマとして取り扱われた。志布隆夫市長は、議第28号について、地方税法の改正に伴う条例改正を行った理由として「市民の負担軽減のため」と説明した。市税条例改正には、市民税の減税措置が含まれており、令和6年度分の個人住民税から納税者及び扶養家族1人につき1万円の減税を実施することが認められた。
また、議第29号では、過疎地域固定資産税課税免除条例に関する改正があり、その期間が延長されることとなった。これにより、過疎地域の支援が強化され、地域の活性化が期待されている。さらに、議第30号では、令和6年度一般会計補正予算が審議された。市長は、農作物被害に基づく支援や産業振興など目的とした予算が計上され、総額が175億円を超えると報告した。
条例案については、議第31号と議第32号が上程され、個人番号利用に関する法律の改正に伴う一部改正が行われる。また、後期高齢者支援金等課税限度額の引き上げも含まれており、これに対する質疑も行われた。中里芳之議員は「課税限度額の引き上げは本当に必要か」と疑問を投げかけ、課税決定に対する慎重な判断が求められていることが示された。税務課長の細谷充氏は、現状の限度額超過世帯について説明し、これからの見通しを明らかにした。
議会では、会期が6月21日までの18日間と決定され、特別委員会の設置が了承された。また、本日伝達された表彰状により、石澤祐一議員が全国市議会議長会からの表彰を受けたことが報告され、議員や参加者から拍手が送られた。本議会では、今後の重要な議案や市の方針について議論が続けられることが期待される。