令和5年12月15日、村山市議会は定例会を開いた。
満場一致で進行された会議では、まず市長の撤回が提案された議第78号、財産の無償貸付に関する議案に対する質疑が行われた。志布隆夫市長は撤回理由について、相手方の状況をさらに検討する必要があることを示した。
中里芳之議員は一般質問で撤回には賛成の意を表明した。さらに具体的な情報を求め、執行部がこの撤回において反省が必要ではないかと指摘し、市長の姿勢についても問うた。志布市長は検討内容についてはこれから進めていくとした。撤回案は賛成多数で承認された。
続いて常任委員会の審査結果が報告され、総務文教常任委員長の矢萩浩次議員は条例案4件が可決の見込みであると説明した。一方、産業厚生常任委員長の吉田創議員は、最低賃金の改善と中小企業支援に関する請願が不採択となるもようであると報告した。この請願は物価高騰による影響で賃金引き上げを求める旨が込められていた。
市長から提出された新議案では、特別職及び一般職の職員に関する給与改正が説明された。この改正は期末手当を引上げる内容で、支給額増となる見込みである。特に一般職の職員については、若年層を重点的に位置づけての賃金改善が図られている。
採決では、特別職の給与改正に特に中里議員が反対の立場を取った。彼は物価の高騰の中で市民の理解を得られないとの意見を述べた。議案の採決では、小数派ながらも賛成が上回り、議第82号、83号及び84号は原案通り通過した。
最後に志布市長は、今後の市政運営について自らの姿勢を示し、議会の意見を尊重していく考えを明らかにした。議長からも閉会の挨拶があり、会議は円滑に進行されたことが締めくくられた。