令和2年3月2日、天童市議会の定例会(第6回)が開催された。議長の山崎諭氏が会議を開き、市政に対する一般質問が行われた。
まず、熊澤光吏議員が新型コロナウイルス感染症の影響について質問を展開した。熊澤議員は、国内で感染者が増加している現状を踏まえ、市民に求められる情報提供の重要性や、安心して生活できる対策の必要性を強調した。特に、適切な情報発信や地域情報の共有について同議員は具体的な問合せを行い、行政の役割を求めた。市長の山本信治氏は、広報体制の具体的な取り組みについて説明し、市民への情報発信を強化すると述べた。
次に、教育方法についての質問が続いた。熊澤議員は、特に防災教育や食農教育の重要性を訴え、自助能力を高める教育の必要性を指摘した。相澤一彦教育長は、すでに防災教育の取り組みを行っており、今後の教育方針にも盛り込む意向を示した。また、学校間交流学習が他の地域との繋がりを強めることにも期待し、ICTを用いた教育の強化を図っていく方針を明らかにした。
その後、熊澤議員は持続可能な情報発信のための情報収集と支援体制の強化について、更に具体的な質問を行い、その中で、スマートフォンアプリの導入検討についても言及された。市長はアプリに対する期待感を示しつつ、導入に向けての課題についても言及した。
一方、笹原隆義議員は、地域の人口減少問題について該当する施策の強化を求めた。特に、移住や定住の施策についての具体的な取組が進められ、県内でも有効な施策が参考にされている状況を報告し、天童市としても最新の研究や情報を取り入れる必要性を訴えた。
さらに、国民健康保険の問題にも話が移り、宇佐市長が新型コロナウイルス問題が及ぼす影響を懸念した。特に、所得が低いにも関わらず国保料が高いことが問題視され、市長は国への要望をこれまで以上に強化する考えを示した。
最後に、今後の取り組みとして、市長は、国民健康保険税の引き下げや市独自の支援の重要性、それに基づく効果的な施策の実施を継続していく所存を述べた。議会を通しての施策推進や政策に対する市民の信頼を重視し、天童市の発展に向けたさらなる努力を誓った。