令和元年9月定例会では、天童市における病児・病後児保育および災害対策が主要な議題として取り上げられた。病児保育については、現在、公営と民営合わせて計2か所が運営されており、特に病後児保育は健康センター「きらきら」で実施されている。市長は、来年度から新たに病児・病後児保育を施行する民間施設が増えることを考慮に入れ、今後の需要と供給のバランスを見極めていく旨を述べた。
また、病後児保育においては、利用制限の課題があるものの、十分な周知が行われていない現状があり、具体的な対応策についても議論された。民間施設での病児保育は依然として需要があり、今後は公営施設との連携を図ることも検討すると強調された。
災害対策については、物資と電力の確保が主に議論された。大規模災害時には多くの被災者が発生する恐れがあり、食料や生活必需品の備蓄が求められる。市は、緊急時に備えた食料品の計画的な備蓄を行っており、特に電力に関しては発電機の配備や地域の自助努力を強調した。伊藤建設部長は道路パトロールを通じた公共物の保全と交通事故防止の重要性を述べ、施設整備の必要性にも言及した。
さらに、地震ハザードマップの存在も議題となり、その周知方法と市民の防災意識の向上策が問われた。市報やホームページを通じて配布したものの、さらなる情報提供が必要との指摘があった。自助、共助、公助の観点では、地域の防災力を高めるための支援や啓発活動が依然として重要であり、今後も市民の意識向上に努めていくとまとめられた。市の方針としては、交通量の多い地域が交通事故ワーストランキングの上位に位置する現状を踏まえ、交通安全のための施策も進められる予定である。