天童市の令和5年9月定例会が行われ、会議では様々な議題が話されている中、公共施設や障がい者に関する施策が注目された。
市政に対する一般質問の中で、公共施設への遮熱フィルム設置が話題に上った。市立の各中学校体育館では、異常な高温の対策として遮熱フィルムが導入されることになり、実証実験ではこのフィルムを貼っている施設は熱中症による活動制限がなかったと報告された。今後、施設の設置予定について鈴木照一議員が小学校体育館等にもこの施策の拡大を求めたことに対し、教育次長はさらなる検討を約束した。
また、災害時における電力供給体制についても討論が行われた。市としては、市役所庁舎や指定避難所における自家発電の導入を進めているが、名所として市民病院や学校給食センター、スポーツセンターにおいても、再生可能エネルギーの活用についての提案がなされ、全庁的な電力供給体制確保の重要性が指摘された。
障がい者に関する質問では、障がい福祉サービスから介護保険サービスへの移行がテーマとなった。市では、障がい者が65歳になる際の手続きについて通知を行い、必要に応じて相談支援を行うとしている。伊藤和子議員はこの移行が複雑で不安を持つ障がい者の声を挙げ、さらなる情報提供や支援の必要性を訴えた。
さらに、障がい者の入居施設についても意見が交わされ、グループホームの必要性やそこでの生活の安定についての重要性が強調された。市としては障がい者が安心して暮らせる環境整備に向けた努力を続けていくことが求められている。今後、都市間連携として他市の先進的な取り組みも参考にしつつ、課題解決に向けた具体的な施策を進める必要がある。