令和元年12月11日の定例会において、市議会の議員からの一般質問が行われた。
最初に、自動車運転に関する高齢者の安全について意見が述べられた。高齢者による運転事故は依然として社会的な問題であり、統計によると、65歳以上の高齢者における交通事故は減少傾向にあるものの、依然として高い割合を占めている。特に、認知機能の低下や運動能力の低下が原因で事故が発生することが多く、この傾向は今後も続くと予測される。市の施策として、交通安全教室や、運転の適性を診断するシミュレーターを活用した教育を推進している。
また、高齢者に対する健康づくりの活動も重要であり、「TendoすこやかMy進事業」において健康寿命を延ばす取り組みが行われている。議員からは、運動機能や認知機能の定期的なチェックが必要だと提案されたが、市側は現在の制度の中で評価されているとしつつも、今後とも健康づくりに向けた啓発を進める意向を示した。
次に、乳がん検診および高齢者の肺炎球菌ワクチン接種に関する質問があった。乳がん検診の受診率は全国的に低いが、本市でも啓発活動が行われている。「ピンクリボン運動」の一環として行われている乳がん検診やセルフチェックの普及のため、個別での勧奨も強化されていく。
高齢者向けの肺炎球菌ワクチン接種についても、受診率向上のために今後も普及活動を行い、接種率が上がるよう努めプロジェクトの一環として進めている。
最後に、野生鳥獣による被害についての報告も行われた。本市では、イノシシや猿、鳥類等による農作物への被害が問題とされ、電気柵の設置などが行われているが、依然として捕獲数は不足していると認識されており、今後の対策の強化が求められている。特に、カラスの被害が大きい中で、捕獲数は目標に遠く及んでいない事態にあるので、組織的な取り組みを改めて検討する必要がある。これらの課題に対して、市はさらなる対策や方策を模索しながら、地域の安全を確保するための方針を示した。