令和1年6月の天童市議会定例会では、重要なアジェンダが議論された。特に、保育所の入所選考における人工知能(AI)の活用や、障がい児福祉、ひきこもり者支援についての課題が浮き彫りとなった。市長は、現在の保育所入所選考業務が年々増加する中で、AIなどの新技術を導入する方向性を示唆した。特に、AIを導入することで業務効率化が期待され、入所希望者への通知書配送が迅速に行えるようになる可能性があると語った。
また、パーソントリップ調査も議題に上がり、市内における交通の実態を把握する重要性が強調された。この調査により、交通計画や福祉、災害対策にデータを基にした施策立案が図られる。市長は、今後この調査結果を各課で情報共有し、施策に活かしていく考えを示した。
障がい児福祉に関しては、特別支援学校への通学支援が重視されている。天童市では、特別支援学校送迎支援事業が実施されており、保護者の負担を軽減するために交付するタクシー券が増加された。このような施策は、障がい児を持つ家庭にとっての大きな支援となっている。
ひきこもり者支援についても言及され、支援が必要な家庭との連携が図られています。しかし、保護者の支援体制においては、より一層の充実が求められる。市では、地域福祉計画における支援体制の整備が必要ではないかとの意見も出ており、さらに柔軟な対応が検討されている。
最後に、議会全体としての投票率向上に向けた取り組みも語られた。投票率の低下が問題視される中、今後は明るい選挙推進協議会を中心に、さらなる啓発活動が行われる。その中で、移動期日前投票などの導入についても議論がなされている。