令和4年9月21日、天童市議会の定例会が開催された。
本会議では、令和3年度天童市一般会計決算及び各種特別会計の決算が認定されるとともに、令和4年度の補正予算案が審議された。特に、議会運営委員長の鈴木照一氏は、「議事日程に追加して審議することが決定した」と報告した。
決算特別委員会の佐藤俊弥委員長は、令和3年度の一般会計決算に関する報告を行い、全員異議なく認定する旨を強調した。この決算には、天童市民病院事業や公共下水道事業などが含まれ、地域の財政健全化に向けた重要な議案となった。
加えて、予算特別委員会の山口桂子委員長は、令和4年度一般会計補正予算について、その必要性と目的を説明した。特に、全国的な物価上昇に伴う緊急支援給付金やワクチン接種に係る経費が計上されており、地域住民への影響も考慮した内容になっている。山本信治市長は、「電力やガスの高騰に対する支援を行う」と述べた。
さらに、委員会提出議案として「天童市議会議員定数条例の一部改正」が取り上げられた。水戸保議員定数・議員報酬検討特別委員長は、「現行の22人から1人削減し、21人とする提案」を説明した。この変更は、議員数の不足や地域の意見を適切に反映させるための取り組みとされ、賛否の意見が交わされた。
石垣昭一議員と遠藤喜昭議員は本改正に反対の立場を示し、議員の質を保つためには現行定数の維持が望ましいとの見解を示した。一方、賛成派は議員定数の見直しが市民にとって必要な改革と主張し、意見が分かれた。
最終的に、委員会提出議案は多数決により可決された。村山俊雄議長は、議案の採決を経て「今定例会の日程は全て終了した」と閉会を宣言した。また、今後の議会においても透明性や効率性を高めるための議論が求められることが改めて強調され、次回への期待が寄せられた。