天童市における子どもやその家族への支援策が新たに議論されている。特に、低出生体重児を生む親に対するサポートが重要視されている。「リトルベビーハンドブック」という新しいツールの導入が期待されている。この本は、小さく生まれた赤ちゃんを親が育てる中での不安を軽減し、成長を記録する助けとなるもので、山形県内での統一した運用が望まれると市長が述べた。また、早期からの家庭訪問による保健師の支援が行われているが、リトルベビーハンドブックが導入されれば、さらにサポート体制が強化される可能性がある。
加えて、保育施設における使用済み紙おむつの処理方法も焦点となっている。市内では、34施設で使用済み紙おむつが処分されており、他の９施設では持ち帰りである。そのため、保護者への負担軽減のため、公立施設での持ち帰り制度の導入を考えるべきだとの意見もある。さらに、月額定額制のサービスを導入することにより、保護者の負担を減少させる点でも注目されているが、市側は慎重な姿勢を崩していない。
また、子ども読書活動の促進のための環境整備も求められている。本市では、読書環境の向上を図る第2次天童市子ども読書活動推進計画が策定されている。特に、学校図書館の利用状況が注視されており、各学校における図書利用が伸び悩んでいる現状が報告されている。読書好きな子どもを育るために、地域のボランティアによる読み聞かせ活動の支援も強調された。
最後に、市の選挙管理委員会では、投票時間の繰上げや投票済証明書の発行の是非が議論されている。投票所が閉まる時間を19時に繰り上げる計画は、特別の事情がない限り難しいとされ、投票率向上のための方法を探る必要がある。選挙時の市民の興味を引くため、さまざまな情報提供が重要と認識されているが、具体的な施策についてはまだ形にしていない。課題は残るものの、子どもに対する支援策、読書活動の推進や様々な施策に向けた議論が進行中であり、引き続き地域のニーズを反映させた適切な対策を講じることが求められる。