令和5年6月8日の天童市議会では、まず不登校の児童・生徒の支援が議題に挙げられた。特に、文部科学省が策定した「COCOLOプラン」に基づき、子どもたちの学びの機会を保障する施策が求められているとされる。これに対し、山本信治市長は、学校には「別室」が設置されており、個々の生徒が支援を受けられる環境を整えていると語った。また、アウタースクールを通じて、個別の支持が提供されている点も強調された。
次に、議論は街路樹の問題へと移行する。笹原隆義議員は、街路樹が持つ景観的な価値と共に、その管理の重要性を指摘した。また、高齢化社会における視界の妨げによる事故のリスクを挙げ、今後の利便性向上の必要性を強く訴えた。森谷倫祥建設部長は、街路樹の活用において地域の意見をしっかりと取り入れつつ、適切な管理を進めていると答弁した。
公共施設のトイレについても議論が続き、洋式化の進捗状況が問われた。市長は、既存施設の状態を考慮し、順次洋式化を進めると述べ、市民、特に高齢者や子どもに配慮した施設整備の必要性を認識していると強調した。清掃の負担についても、和式トイレは利用が少ないため清掃が受け持ちやすく、洋式は管理が必要であることが明らかにされた。
さらに、不登校児童・生徒の支援に際して、教育支援センターの機能強化を図る努力が必要との意見が出た。教育長は、不登校の状況に応じて別室の設置や支援員の配置を進めていることを示し、地域住民との連携を深めながら、居場所の拡充に努める方針を明示した。
最後に、子ども・子育て支援事業計画の見直しについても議論が展開。福祉部門と教育部門との連携を強化し、不登校児童に対する支援を積極的に盛り込む必要性があると確認された。市長は、次期計画においてその項目を検討していく意向を示した。