令和3年度第8回天童市議会定例会が、本日、全員出席のもと開会した。
村山俊雄議長は、会期を本日から3月22日までの23日間と決定することを報告した。議会運営委員会からの報告に対し、「異議なし」との声が上がり、会期の決定が正式に決まる。
次に、議第75号天童市教育委員会教育長の任命について、山本信治市長が提案理由を説明。相澤一彦教育長の再任を求める内容に対し、特に異論はなく、同意する声が集まった。
その後、令和3年度天童市一般会計補正予算(第11号)の提案理由に関して、山本市長が補正額は12億309万円であると説明。歳入については地方交付税の増額や寄附金の増加が要因として挙げられた。
特に注目されるのは、民生費や教育費の増額で、介護保険特別会計に関連する経費の追加や、市立干布公民館の改築に係る工事関連委託料の増額が含まれている。これに対し、伊藤和子議員からは生活困窮者支援事業の予算に関する質問が寄せられ、五十嵐浩之健康福祉部長が過去の申請状況を取り上げ、最終的には48世帯の申請を想定していると回答。保育士や学童保育支援員の給与についての補助金も計上される。
続いて、日本の地方創生に対する施策が市政運営方針として説明され、地域の担い手を支援する事業へも触れられた。新型コロナウイルスによりイベントや行事が中止になる中で、オンラインでの地域支援を強化するとして、様々な新たな試みを行う考えが示された。
会期決定や予算案など、重要な議案が数多く上がる中、村山議長は質疑を受け付け、各議員の意見を可視化して、今後の動向を注視する姿勢を見せた。そのため、議会全体での重要な決定は今後の本会議に持ち越されることとなり、参加者たちは議論の活発化を期待している。