令和5年3月27日、天童市議会の第7回定例会が開催された。会期は22日間で、令和5年度予算や補正予算に関する重要な議案が取り上げられた。
主なアジェンダとして、令和4年度一般会計補正予算案が話し合われた。今回の補正予算では、地方交付税の増額、国庫補助金の計上などにより、歳入歳出の調整が図られ、総額325億1,035万円とされた。特に、寄附金の増額によるふるさと支援が期待されており、市民に対する返礼品の提供も強化される見込みだ。
また、天童市監査委員の選任や、固定資産評価審査委員会委員の選任を通じて、透明性を確保し、議会の信頼性向上を図る方針が示された。山本信治市長は、「市民の皆様とともに日常とにぎわいを取り戻すため、様々な事業を開催してきた」と振り返り、今後の施策に対しても高い期待を寄せている。
市の重要な施策である新型コロナ対策や環境問題への対応に対する取り組みも語られた。市長は、脱炭素シンポジウムや、水道事業の老朽化への対策に力を入れるとして、市政運営の基本的な考え方を市民に訴えた。
質疑応答の場では、伊藤和子議員が送迎用バスの安全管理について質問し、湯村耕司健康福祉部長が各園の実態を把握していないことを認めつつ、安全管理の徹底を強調した。また、令和5年度予算が日本一子育て支援を目指す施策に力を入れていることも強調され、今後の支援策について情報共有されることを求められた。
今定例会では、市民のニーズを反映した効果的な予算の編成が進められ、穏やかな市政運営が期待されている。議会は今後、各議員の意見を尊重しつつ、予算案や各種提案について迅速な判断を行う見通しだ。