2023年6月7日の天童市定例会で、持続可能な社会の実現に向けた市の取り組みが議論された。議会では三宅和広議員が、特にSDGs(持続可能な開発目標)の重要性を強調した。市は第七次総合計画を策定し、環境保護や地域課題解決に向けた具体的な施策を進めている。
三宅議員は、学校給食におけるストローレス牛乳パック導入についても提言。川崎市の成功事例を挙げ、プラスチックゴミの削減を目指している。この提案に対して、教育長の相澤一彦氏はストローの使用について現状の見直しが必要であるとしつつ、ストローレスパックの導入には課題が残ると述べた。
続いて、家庭用宅配ボックスの普及促進の必要性も取り上げられた。議員たちは、再配達による環境負荷の軽減や、宅配ボックス設置のための補助金導入を提案した。市の結城市民部長は、市民の意識を高める必要性に同意したが、補助金の考慮については慎重な姿勢を示した。
さらに、本とCDの回収箱設置に関しては、山形市の取り組みを例に挙げ、脱炭素社会に向けた工夫が必要であると指摘された。山本信治市長は、環境への配慮を強化し、実現に向けた方向性を示した。
また、空き家の利用促進についても質問があり、空き家対策と活用促進策が求められた。市長は、空き家台帳の整備と専門家による評価を進めていると述べた。
教員の勤務環境についても言及され、教員の長時間労働や不登校、いじめ、貧困といった問題が深刻な状況であると報告された。教育委員会では、改善に向けた取り組みを進めているとし、支援員の配置やソーシャルワーカーとの連携を強化する方針を示した。
最後に、熱中症予防策として給水スポットの設置が提案され、市内の状況と学校での対策について説明がなされた。市は、公共施設での水分補給の重要性を理解し、適切な対策を講じる意向を示した。