令和3年度第4回天童市議会定例会が8月27日、天童市議場で行われた。会議には全22名の議員が出席し、会期は9月28日までの33日間と決定された。また、会議録署名議員として古澤義弘議員、熊澤光吏議員、笹原隆義議員の3名が指名された。
本定例会では、複数の議案が上程された。特に目を引くのは、議第21号天童市教育委員会委員の任命についてで、村山晴香委員の再任が提案された。山本信治市長は、同氏が教育委員会委員として適任と認めての再任を強調した。
さらに、認第1号令和2年度天童市一般会計決算関係議案についても重要な議題に挙げられた。山本市長は、新型コロナウイルスの影響で景気が低迷する中、令和2年度の歳入総額が377億円、歳出総額が355億円であり、実質収支は黒字であると報告した。特に、健康福祉施策などにおいて充実を図っていることが数字にも表れている。
水道事業会計に関しても、議第8号と議第9号でそれぞれ利益の処分及び決算の認定について審議された。森谷倫祥上下水道事業所長は、令和2年度の水道事業会計決算が黒字であったことや、未処分利益剰余金を積み立てる方針を説明した。これに対しても、議会からは特に異議が上がることはなかった。
一方、令和3年度の一般会計補正予算案について、山本市長が詳細を説明した。補正には21億9,677万円を追加し、歳入歳出総額をそれぞれ287億5,602万円にする意向が示された。急増する教育関連に対する支出が重要視され、通信機器の整備なども含められているという。
市政に向けた議会の質疑も続き、特に教育や福祉関連の予算について議員からの関心が寄せられた。また、決算特別委員会と予算特別委員会の設置も決定し、審査および報告が行われる見込みである。議論は活発に行われ、市民に寄り添った動きを強化する方針がうかがえた。
今後も、議会運営とそれに基づく施策が市民に対しての信頼性を高めることを目的に、慎重な議論が期待される。