令和4年度第5回天童市議会臨時会が開催され、重要な議題が審議されました。
この会議の主な目的は令和4年度一般会計補正予算(第6号)の審議です。この補正予算は物価高騰対策を中心に組まれ、総額では5億956万円の増額が予定されています。これは、歳入歳出予算総額307億7,858万6,000円に達することになります。
特に重視されたのは、民生費の増額です。山本信治市長は、施設運営支援金や生活支援臨時給付金などを盛り込むと強調しました。これにより、特にひとり親世帯や高齢者施設への支援が期待されるとのことです。さらに、農業や商業への支援も含まれています。
質疑の中では、狩野佳和議員が補正予算の財源について疑問を呈しました。彼は国からの補助金が2,200万円にとどまっていることから、地方自治体の持ち出しが大きくなる可能性を指摘しました。松浦和人総務部長は、国からの交付金についての内示が来ており、具体的な割合や時期については未定であると答えました。議員らは、これらの支援策が有効に機能するかどうかが今後の課題であると懸念を示しました。
質疑を終えた後、討論が行われましたが、特に異論は唱えられずに採決へ進みました。最終的に議第27号は原案通り可決され、天童市の財政的な支援体制が確保されることになりました。これにより、今後の物価高騰対策が進むことが期待されています。
本会議では、議決された内容の整理を議長に委任することが決定されました。令和4年度第5回天童市議会臨時会は、他に異議なく閉会しました。