令和3年12月9日、天童市の定例会が開催された。議長の村山俊雄氏のもと、22名の議員が出席し、重要な市政に関する一般質問が行われた。特に、市政を司る山本信治市長は、地域おこし協力隊の今後の取組みや観光資源の活用について詳しく説明した。
最初に、清新会の佐藤孝一議員が、地域おこし協力隊の取組みを取り上げた。現在、協力隊員が2名在籍しており、コロナ禍でのコミュニケーションの難しさを挙げ、その影響を懸念した。佐藤議員は、地域の活性化に向け、隊員が本市に定住するための支援策を求めた。
これに対し、山本市長は、オンライン活用などの工夫を挙げながら、来年度に新たな隊員が着任予定であることを説明した。さらに、移住・定住促進を図るための施策も必要性を訴えた。観光資源についても触れ、特に将棋の町としての魅力を活かしたプロモーションの重要性が強調された。
山本市長は、観光資源の磨き上げに関しても言及した。将棋資料館の展示内容の充実を図り、新たな観光プランの開発へとつなげる意向を示している。藤井聡太四冠の活躍を契機に、将棋の観光資源を活かすための取り組みが進められている。
また、男女共同参画についての意見も数多く飛び交った。国が掲げる目標に対し、市内での進捗状況が報告され、管理職における女性の割合が低い現実に直面する中で、女性の登用を進める重要性が再確認された。市長は、意識改革と環境整備の必要性を訴え、今後の進展に向けた意欲を示した。
さらに、ひとり親家庭支援についても、養育費の確保が議題に上がった。養育費に関する公正証書の作成支援や、面会交流の促進を見据えた市の取り組みが必要であると指摘され、市長はその重要性を強調した。
このように、今回の定例会では多様な課題が浮かび上がり、それに対する市の姿勢や今後の取り組みが示された。特に地域活性化や観光資源の活用は、市民生活を向上させるための重要な要素であり、今後の取り組みに期待が寄せられている。