令和4年9月2日、天童市議会の第4回定例会が開会した。
本会議では、会期の決定、会議録署名議員の指名、諸般の報告が行われた。
議会運営委員長の鈴木照一氏が会期を9月2日から21日までの20日間とすることを報告し、異議なく承認された。
また、副市長の新関茂氏について、村山俊雄議長が選任に関する提案を行い、市長の山本信治氏が再選任の理由を説明した。新関氏は、長年の経験と人間性を評価され、議会の承認を得て再任が決定された。
次に、教育委員会委員の任命についても議論され、松村昌子氏が再任されることが同様に承認された。
財政面では、令和3年度の一般会計決算や特別会計についての報告がなされ、一般会計の歳入は334億1,619万2,000円、歳出は315億1,529万6,000円で、実質収支は17億8,017万9,000円の黒字とのことだ。特に、個人消費の回復や円安による輸出企業の好業績が税収を押し上げ、地方経済が持ち直している兆しが見られる。
その一方で、むしろ新型コロナウイルス感染症の影響や世界情勢の不透明さが懸念材料として指摘された。監査委員から提出された決算審査意見書では、いくつかの特別会計も黒字の状況であることが伝えられた。
特に水道事業に関しては、安全な水の安定供給を続けつつ、効率的な運営を目指し、中長期的な経営の健全化が求められる。具体的には、未処分利益剰余金を用いて、さまざまな財源確保策が進められている。
さらに、令和4年度については、さまざまな補正予算案が提示され、特に新型コロナウイルス感染症に関連する支出が重要視されていることが強調された。今回の議会では、決算特別委員会と予算特別委員会が設置され、次回の本会議に向けて審査が行われることになる。
以上のように、今回は財政健全化を重視しながら、次年度に向けた必要な施策と予算の策定を進める動きがうかがえる。市民の声を反映した施策の推進が期待される。