令和元年９月に開催された第６回塩谷町議会定例会では、重要な議案が審議された。
本会議では、会期の決定や議案の上程が行われ、会期は９月５日から１７日までの１３日間と定められた。
町長の提出した議案の中には、令和元年度の一般会計補正予算や国民健康保険特別会計の補正予算があり、これらの内容が詳細に説明された。町長の見形和久氏は、「補正予算の総額は56億6550万円で、特に介護保険関連の予算が重要と考える」と強調した。
付託された決算については、予算決算常任委員会に審査が委ねられることが決定された。また、町長は複数の新規事業に関する報告も行った。新庁舎整備については、検討が進められており、年度末までには基本計画をまとめる見込みであると述べた。さらに、公共交通網の構築や、2022年の国民体育大会に向けた取り組みにも触れ、町民参加型の開催を目指す姿勢を見せた。
補正予算の主な内容として、議案第１２号の一般会計補正予算においては、歳入の一部として地方交付税の減額があることが示された。議員の橋本巖氏は質疑において、各事業の実施経費や歳出の内訳を詳しく確認し、その支出に関して疑問を提示した。こうした質疑の結果、塩谷町の財政状況についてより透明性のある説明が求められることとなった。
さらに、選挙管理委員会の委員と補充員の指名についても採決が行われ、４名の新任委員が承認された。人権擁護委員の推薦に関しても意見が一致し、今回の議会運営は円滑に進められた。全体として、議会は町の各政策に対する議論が活発に行われたことが印象的であった。また、出席した全議員が一致して予算案を可決し、町の未来に向けた法律案が進展した。