令和4年第3回塩谷町議会臨時会が5月10日に開催された。議題には専決処分の承認や税条例の改正、そして財産の取得が含まれている。この中で町長の見形和久氏は、コロナワクチン接種に関する最新の状況を報告し、今後の接種計画を説明した。
町全体でのワクチン接種率は高く、1回目接種者は86.70%に達している。しかし、3回目の接種者数は60.66%と、少し減少の傾向が見られる。町長は、これまでの接種状況において多くの町民が協力していることに感謝を示し、引き続き接種を進めていく重要性を強調した。
さらに、議案の一つである塩谷町税条例の一部改正についての質疑が行われた。橋本巖議員は、提案理由の説明に関して不満を表明し、必要な詳細情報が不足していると訴えた。それに対し、税務課長の鈴木啓市氏は、改正内容を定期的に予告することを約束した。
財産取得に関しては、町消防団の自動車や給食センターの食器洗浄機の更新が提案され、いずれも老朽化が進んでいるため、更新の必要性が強調された。消防団車両については、28年以上使用されているため、今後の活動に支障が出ないよう早急な対応が求められている。
一方、学校給食に関する議論も活発に行われ、議員からは今後の少子化問題に関連して、給食制度の見直しの必要性が訴えられた。教育長の斎藤智之氏は、今後の給食体制の方向性に関して、十分な審議が進められることを示唆した。
最終的に、この臨時会では提出された議案が可決され、町長の提出した計画に対する賛成の意見が多数を占めた。会議は予定通りに進行し、全ての議事が終了した。