令和5年6月12日、塩谷町議会で行われた定例会では、複数の重要議案が可決された。特に、塩谷町職員の勤務時間や休日、休暇に関する条例の改正が焦点となった。
この改正は、国の方針に従い、職員の勤務体制を柔軟にすることを目指している。総務課長の神山直行氏は、具体的な運用については、職務の特殊性などに応じて判断することになると説明した。
一方、議案第8号では国の森林環境税の導入に伴う税条例の改正が議論された。税務課長の大島郁夫氏によれば、県版の森林環境税が700円から、国の森林環境税として新たに1000円が加わることで、住民にとっては増税となる。橋本巖議員は、町民にとって大きな負担になることを懸念した。
また、議案第9号においては、塩谷町こども未来館しおらんどの設置及び管理に関する条例の改正が採決され、これも賛成多数で可決された。こども未来館を利用する際のコストに関する議論が行われ、地域住民がより利用しやすい環境を整えることが求められた。
会議では、新庁舎の造成工事関連、および栃木県市町村総合事務組合の規約等についても採決が行われ、すべて原案どおり可決された。塩谷町副町長の選任に関しては、異議があり、本案は否決された。
報告第1号から第4号では、昨年度の一般会計予算の繰越し計算書が紹介され、各事業の進捗状況が確認された。特に、防災工事計画については、地域の要望を受けて進められていることが強調された。
議会は、地域住民の意見を反映した政策づくりを進めていく姿勢を示しており、課題も多いものの、今後の運営に期待が寄せられる。