令和5年第5回塩谷町議会定例会が9月13日に開催された。
会議では、新たに提案された条例の改正や決算の認定が行われ、多くの議案が原案通り可決された。議案第1号から第6号は、各種条例の一部改正に関するものであり、特に道の駅湧水の郷しおやの管理体制の見直しが注目を集めた。
道の駅の管理権を指定管理者に移行する際に、管理料の支払いについての議論が行われ、橋本巖議員が管理者の選定と経費負担について質問した。産業振興課長の星育男氏は、指定管理者への移行が町の負担を軽減する目的であることを示した。
また、令和4年度一般会計決算に関する議案が審議され、歳入歳出の差引額や繰越金の状況が報告された。橋本議員は、特に実質収支の多さについて懸念を示し、介護保険の保険料の取り扱いや還元についても質問を重ねた。対して福祉課長の磯京子氏は、保険給付費の増加に留意しつつ検討していく意向を述べた。
さらに、令和4年度の国民健康保険特別会計決算についても審議が行われ、歳入の減少や不納欠損額の問題が取り上げられた。議員たちは、特に高齢者や低所得層への配慮を求める声を上げた。
全体的に、今回の定例会では各議案が原案の通り可決され、議員からの質問や意見が活発に交わされた。塩谷町の今後の財政運営と地域サービスの向上に向けた重要な議論が行われたと言えるだろう。これに対して、議会としては今後の取り組みに注目し続ける姿勢を示している。